お世話になった方への改まった訪問。失礼のないように振る舞いたいですね。
朝夕の多忙な時間は時間帯は避ける。
◆自宅玄関前で最終チェックします。
◆靴の脱ぎ方にマナーの差が出るので注意です。
◆手土産を渡すタイミングに注意。
事前にきちんと訪問の約束をすることが第1段階です。
遅くても1週間前までには電話連絡し、相手の都合を伺っておきます。
食事時や朝夕の忙しい時間帯は避けます。一般的には、相手に負担をかけない時間帯は午前10時~11時、午後2時~4時。
万が一、相手の方が忘れている場合もあるので、当日出かける前に「これから出ますのでよろしくお願いします」と電話しておくと安心です。車の場合はその旨を伝えておいて、駐車場の有無を確認しておきましょう。
勝手に車で行って自宅前に路上駐車されたのでは、先方もそのご近所も迷惑です。
マナーとして約束時間より5分後に伺うのが礼儀?早めに着くべき?
よく言われているのが「約束時間の5分後に到着を」。これは先方が約束時間に合わせて準備していると思われるから、それより時間前に着いてしまうと準備中かもしれないという配慮の考え方です。
何事も時間厳守がよいのですが、自宅を訪問する場合は早く到着するより、少し遅い方がよいとされています。だからといって、出かける前から5分くらい遅くてもと思っているとそれ以上の遅刻になりがちです。
出発は時間の余裕をもって、早めに出て訪問先の近くで時間調整するほうが安心です。
約束の時間に10分以上遅れそうな場合は、途中で遅れる旨の連絡を必ずするように。連絡がないとどうしたんだろうと相手に心配をかけてしまいます。
訪問時の身だしなみ。玄関前で最終チェックをしましょう
改まった訪問では、男女ともスーツまたはそれに近い服装で伺うのが無難です。
チェックが必要なのは訪問先のお宅にあがるときに靴下の穴が開いていたり、ストッキングの伝線していたりすると冷や汗ものです。靴が汚れているまま履いてくることはないと思いますが汚れや臭いには注意しましょう。
玄関先に到着したら、玄関先で呼び鈴を押す前にコート、マフラー、帽子、手袋などは外しておきます。
欧米では玄関に入ってから脱ぐのがマナーですが、玄関前で脱いでしまってかまいません。
ただ雨の日などは傘・お土産・ハンドバッグなど手がいっぱいになっていますので脱ぐのが無理となります。そんな場合は玄関に入ってから「失礼します」と言って脱ぐようにします。
脱いだコートなどは先方が預かってくれるまで自分で持っておきます。
スマートな靴の脱ぎ方も知っておきたい
玄関に入った時にまず注意するのはドアの閉め方になります。背中を向けて閉めたり、ドアを離したり、完全に背中を向けて閉めたり、顔と体は正面を向いたまま、後ろ手で閉めるのはマナー違反となります。
横向きの体勢で片手で閉めるのがスマートです。
挨拶をするときは先に言葉を述べてから頭を下げるのが上品で「語先後礼」です。玄関先でのあいさつは簡単に終えて、正式な挨拶は部屋に通されてからにします。
靴の脱ぎ方にもマナーの差が出るので気をつけましょう。
正式な脱ぎ方
1.前を向いたまま、片方ずつ脱ぐ。足は静かに上げ、靴のつま先が開かないようにする。
2.斜め後ろを向いて膝をつけて座り、片手で靴を持ち、靴の向きを逆にする。
この時、先方にお尻を向けないように注意する。
3.靴をじゃまにならないように隅に寄せておく。
ブーツは脱ぐのに手間がかかるので、ほかの人の邪魔にならないよう、端の方でぬぐようにします。
雨の日の訪問はこんなところに注意
雨の日は靴も洋服も濡れてしまいますが、濡れたまま訪問宅にあがることはとても失礼になります。濡れた洋服、コートなどの水滴は脱ぐ際に必ずハンカチで拭っておきます。
傘は、水滴を払ってたたみ、傘立てに入れるか、玄関の外壁に立てかけておきます。
手みやげの渡し方・どこで渡せばいいの?
訪問につきものなのが手土産ですが、場合にもよりますがだいたい3,000円前後のお菓子を選ぶのが無難です。
選ぶときは先方の家族構成、子供のいない家庭ならば日持ちするものがいいでしょう。
親しい友人に伺う場合は、自分たちの分も数に入れて、事前に「ケーキでも買っていくから」と一言伝えておけば、先方と重複しないですみます。
手土産を訪問先近くで買うのは避けたいもの。いかにも間に合わせという印象を与えかねませんし、適当なものが見つからないこともあります。
手土産はアイスクリームや生花といった「生もの」は玄関で渡しますが、それ以外は部屋に通されて挨拶が済んだあとに渡すのが正式マナーです。紙袋に入っているものはそのままに渡すのではなく、紙袋から取り出して渡します。
また、渡す時は「美味しいと評判なもので」などの言葉と一緒に渡しますが、最近は謙遜するよりもこの方がスマートとされています。
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