「泊食分離」外国人旅行客誘致に向けた商品展開、飯坂温泉の取組

源泉かけ流し 泊食分離

飯坂電車

飯坂温泉の取組の背景は、団体客がメインだった過去の習慣習が根強く残っている中、若手経営者が集まり、地域の飲食店を巻き込んだ泊食分離の商品造成を開始した。
取り組みを進めるに当たっては、毎年夏に開催される地域の食べ歩きイベント「ほろ酔いウォーク」の仕組みをどのように「泊」と組み合わせるかが課題であった。

【ほろ酔いウォークとは?】
「ほろ酔いウォーク2019」開催日:令和元年7月5日・6日

飯坂温泉駅をスタート、ゴールとして、3,500円(税込)の前売りチケットをご購入し、一晩で加盟店5店をまわって飯坂温泉のお酒と美味しい食べ物をご堪能いただけるラリー方式のイベントです。当日券は4,000円、1泊朝食付の宿泊ができる「ほろ酔いパック」もあります。

 
 

飯坂温泉、主な取り組み内容

1.外国人モニターツアーの実施
「素泊まり+飲食チケット3枚」10,000円の商品を体験するモニターツアーを秋に2回実施した。
 地域の名物”円盤餃子”店やカラオケ店などを周遊した。
「地元の方との交流ができ て楽しかった」と参加者からは好評であった。

2.ファムトリップの誘致と実施 海外の旅行博(タイと台湾)に出展し、5件(計120名) のファムトリップを誘致した。インバウンド対応における課題と解決策を見出した。

3.インバウンド受け入れ態勢の整備
外国人旅行客を地域の飲食店にご案内した際に、メニューの説明ができない場面が散見し、飲食店と客の双方が困惑した場面があった。
そこで、飲食店が活用できるメニューの多言語化システムを導入し泊食分離の環境整備を図った(次年度より活用)

4.朝食のグラノーラの共同購買
食の多様性に対応するために、特産品であるフルーツを活用 したグラノーラの共同購買を目指し、商談会を実施。
仕入れ値で半額以下のコストダウンを実現した。

飯坂温泉、事業の主な成果

モニターツアーやファムトリップで案内した飲食店での夕食は好評で、泊食分離に対する満足度の高さを確認できた。

さらに、参加者の様々な要望に応えるためには、メニューを自由にチョイスできることが必要だと判り、飲食店が活用できるメニューの多言語化システムを導入した(次年度より活用)

飲食店への誘導では、自由に飲食店を選択できる環境づくりが有効であり、今後は飲食店MAPなど、ツールの開発を目指すこととした。 また、グラノーラの購入では、「仕入れ値のコストダウン」と「地域産品の活用による地域ブランディング」を実現し、共同購買のモデルとなる成果をあげた。

事業を通し大勢の外国人旅行客を誘致し、その中で培った飲食店とのネットワーク構築は大きな成果となった。
そして、 宿泊施設と飲食店が連携して地域を盛り上げようという気運が高まり、地域の意識改革に風穴をあけるものとなった。
(参画旅館数8軒)

旅館Q&A

出典:環境省

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福島県A旅館の課題(取組の背景)

改善テーマ【販売阻害要因の除去】
売上の減少が下げ止まらず、経営的には危機的な状況を迎えていた。にもかかわらず、宿泊予約受付担当の自己判断により当日売り止めがなされており、直電だけでなく、OTA(Online Travel Agent)予約も時間制限を設け、午後以降の当日受け入れをほとんどお断りしていた。また、海外系OTAには加盟していなかった。

改善後
販路の拡大 OTAへの掲載数増加(国内系OTA大手2社のみであった状況から、国内系OTA大手1社と海外系OTA大手1社 を新たに追加)。高速道路が開通したことも活かし、山形県などへのセールス活動も積極的に行った結果、社内旅行など の宿泊先として活用してくれる顧客を獲得

まとめ

主な成果は、掲載するOTA(Online Travel Agent)を増やしたことで、OTAによる2月の来館者数が前年同月比146.4%に増加した。
また、今まで売り止めをしていた当日20時以降の予約が取れるようになった。

今まで気づいていなかった当日予約の需要が判明し、当日に対応できる新たなプランを作成したことで今まで取り損なっていた当日のお客様への対応が可能となった。
ビジネスプランの販売拡大に繋がった。

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