フレイル健診 15項目の質問票についてのアドバイス

sitsumonhyo1 質問票

フレイル健診 75歳以上チェックリストNo1~No15について
高齢者の健康状態を総合的に把握するという目的から、次の項目で15の質問が構成されています。

  1. 健康状態
  2. 心の健康状態
  3. 食習慣
  4. 口腔機能
  5. 体重変化
  6. 運動・転倒
  7. 認知機能
  8. 喫煙
  9. 社会参加
  10. ソーシャルサポート

フレイル健診 質問票について、各項目のアドバイス

フレイル健診 No1について
類型名 No 質問文 回答
健康状態 1 あなたの現在の健康状態はいかがですか ①よい ②まあよい③ふつう④あまりよくない⑤よくない
主観的健康感が良くない者の死亡リスクは、良い者より男性 1.3 倍、女性 1.5 倍高い。 男女いずれも、加齢により、健康と思っていない者は増加している。一方、90歳以上の男女においても、「よい」「まあよい」「ふつう」の割合は6割程度存在している

フレイル健診 No2について
心の健康状態 2 毎日の生活に満足していますか ①満足②やや満足
③やや不満④不満
心の健康状態を把握する。フレイルを有する高齢者はうつ病を有する確率が高い。
高齢者全体のうつ有病率に対し、フレイル高齢者のうつ有病率が高かった。

フレイル健診 No3について
食習慣 3 1日3食きちんと食べていますか ①はい ②いいえ
BMI20 以下では、BMI が大きい群と比べて、男女ともにエネルギー摂取量等が少ない。
食事多様性スコアが低い者は、高い者と比べ、フレイルのリスクが高く食事多様性スコアが高い者は、4年後の握力と歩行速度の低下のリスクが低かった。誰かと一緒に食べる「共食」の頻度が高い者の方が、低い者より、主観的健康感や食事の満足度、食事多様性スコアが高く、低栄養予防につながる。

フレイル健診 No4について
口腔機能 4 半年前に比べて固いもの(*)が食べにくくなりましたか?
(*)さきいか、たくあんなど
①はい ②いいえ
咀嚼力の低下は口腔機能全体の低下につながりやすい。 質問5のむせ(嚥下機能低下)と連動して、口腔機能の低下は、全身のフレイル・サルコペニア(筋肉減弱)や、要介護リスク・死亡リスクにつながる

フレイル健診 No5について
口腔機能 5 お茶や汁物などでむせることがありますか ①はい ②いいえ
むせ(嚥下機能低下)は誤嚥性肺炎や窒息と関連するとされる。 質問4の(咀嚼力の低下)と連動し、口腔機能の低下は、全身のフレイル・サルコペニアや、要介護リスク・死亡リスクにつながる

フレイル健診 No6について
体重変化 6 6ヶ月間で2~3kg以上の体重減少がありましたか ①はい ②いいえ
体重減少がある者は、ない者より要介護状態の累積発生率が有意に高く、その発生リスクは、体重減少がない者の1.61 倍高い。年齢が上がると、やせ(低栄養)の割合が高く80歳以上は著しい

フレイル健診 No7について
運動・転倒 7 以前に比べて歩く速度が遅くなってきたと思いますか ①はい ②いいえ
高齢者では、通常歩行速度が遅い群は、速い群よりも総死亡リスクが 1.6 倍高かった。要介護認定の発生リスクは、歩行速度低下を有するフレイルにおいて最も高かった

フレイル健診 No8について
運動・転倒 8 この1年間に転んだことがありますか ①はい ②いいえ
骨折・転倒は、介護が必要になった原因の第4位である。視力障害、認知障害、内服薬剤、運動機能は転倒の危険因子に挙げられる。通院患者の転倒リスクは5種類以上の薬剤服用者で有意に高かった。認知症高齢者はそうでない高齢者と比べ、転倒及び骨折や頭部外傷などの外傷の頻度が 高い。その要因は、認知機能の障害、運動障害、治療による薬剤の3つに分けられる


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フレイル健診 No9について
運動・転倒 9 ウォーキング等の運動を週に1回以上していますか ①はい ②いいえ
運動習慣があることがフレイル予防に繋がる。散歩習慣が無い者は、ある者よりも要介護リスクが2.14倍高かった。65歳以上の身体活動の基準は横になったままや、座ったままにならなければどんな動きでもよいので、身体活動を毎日40分行う」としている。高齢者は、男女いずれも3 メッツ以上の身体活動時間と体力には有意な相関があり、女性においては、2~2.9メッツの低強度でも、活動時間と身体能力に関連が認められた。65歳以上の運動習慣のある者の割合は、男性43.1%、女性35.0%である

フレイル健診 No10について
認知機能 10 周りの人から「いつも同じことを聞く」などの物忘れがあると言われていますか ①はい ②いいえ
高齢者における認知機能検査(MMSE1)の得点は90歳まで高く維持している者が 52.1%を占めている。軽度認知障害は、その自然経過の過程で認知症に移行する症例もあるが、正常に復帰する症例も少なくない

フレイル健診 No11について
認知機能 11 今日が何月何日か分からない時がありますか ①はい ②いいえ
軽度認知障害 高齢者を対象とした研究に関して、運動介入群はQOLの改善に効果がみられたとの報告がある。ストレッチング・有酸素運動・筋力トレーニング・脳活性化運動・行動変容技法による運動を習慣的に行うことは、認知機能改善に効果があるという報告もある

フレイル健診 No12について
喫煙 12 あなたはたばこを吸いますか ①吸っている②すっていない
③やめた
喫煙はCOPD、肺がん等との関連に加え、糖尿病等との関連もみられる。高齢者では、非喫煙者の割合が高い。40~80歳代のどの年齢階級においても、喫煙のカテゴリー(非喫煙、喫煙、現在喫煙)が上昇するとともに、総死亡リスクは有意に増加した。また、喫煙による推定年間 過剰死亡数は12万人を超える

フレイル健診 No13について
社会参加 13 週に1回以上は外出していますか ①はい ②いいえ
週に1回外出しない高齢者は、毎日外出している者よりも2年後の歩行障害や手段的自立障害、認知機能障害が発生しやすい。社会的孤立(別居親族や友人・知人との対面・非対面の交流が週1回以下)や外出頻度の低下(1日1回未満)は高次生活機能の低下リスクとなり6年後の生存者割合も低い

フレイル健診 No14について
社会参加 14 ふだんから家族や友人と付き合いがありますか ①はい ②いいえ
社会参加している割合は加齢とともに低くなっており、65歳以上全体では、男性 58.7%、 女性 50.8%である。ボランティア活動に参加していない者や参加したくないが参加している者は、進んで参加している者より3年後の要介護リスクが高い

フレイル健診 No15について
ソーシャルサポート 15 体調が悪いときに、身近に相談できる人がいますか ①はい ②いいえ
ソーシャルサポートの欠如は心理的苦痛と有意に関連している。心理的苦痛の調査票はうつ病や気分障害、不安などの精神状態を発症する可能性が高い人を特定するために開発されたものである。65歳以上の高齢者においては「病気のときや、一人ではできない家の周りの仕事の手伝い などについて頼れる人はいますか」の質問に対し、概ね95%以上がいると回答している。頼れる人については、配偶者が最も多い状況である

質問票のアドバイス
後期高齢者は 97.9%が医療機関を受診している(平成29年度医療給付実態調査報告)
疾病等の変えられないことは受け入れて、その中でも「自分でやれること、大切にしたいこと」に目を向けるようにする。

オーラルフレイルとは
オーラルフレイルとは、口に関するささいな衰えを放置したり、適切な対応を行わないままにしたりすることで、口の機能低下、食べる機能の障害、さらには心身の機能低下まで繋がる負の連鎖が生じてしまうことに対して警報を鳴らした概念とされている。

体重減少がある者は、体重減少がない者と比べて要介護状態の累積発生率は高く、その発生危険度は 1.61 倍と有意に高い状況である

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